映画の話題、自分にとっての映画とは

自分はこれまでの人生で、日本映画、外国映画、問わず観てきましたけれど、好むところは、どちらもおおむね90年代迄かな、という気がします。
誰もが映像を扱える時代になって、今は、YouTubeでしょうか。一方、映像メディアのかつての雄、テレビの方はどうかと言うと、面白くないですね。見るのは国会中継とスポーツ、ニュースくらいでしょうかね。まぁ、それらの番組に面白さを見出しているともいえなくはないですが。

さて、映画の話ですが、どうしても自分の中で中心になるのは、50年代から80年代頃迄。90年代に入ると、忙しくなったこともあって、劇場からは遠のきました。その頃はビデオが有りましたが、やはり見るのは、昔の作品が多かった。ですから、他人に言わせると、偏っていると見られることもあります。
でも、自分としては、本当に見ておくべき作品はほぼ押さえておいてあるつもりでいます。

昔ですと、京橋にあるフィルムセンターまで出かけていって、名作と言われる映画を見たものですが、今は便利ですね、過去の映画も、DVDやブルーレイディスク、映像配信などによって、テレビのモニターで見られるのですから。しかも昔とは違って大画面でしょう。それでも、まだソフト化されていない作品、レンタル化されていない作品もあるので、欠落を埋めるようなつもりで、今でも映画館へ足を運ぶことがあります。

自分にとっての映画は実人生からの逃避ではなく、まぁ確かにそういう面も有ったかもしれませんが、人生を豊かにしてくれるものだったと思います。

今は、実人生が大変に苦しい状況に置かれていますが、そこに余裕も必要だと考え、そんな時、映画を見たりしますね。
繰り返し見る作品は、ごく僅かです。あまり流行を追いかけてきませんでしたので、有名どころの作品が抜けていることもまま有ります。いわゆる映画ファンにとっては当然見ているような作品も抜けていることが有りますね。それは例えば、スターウォーズのシリーズやインディ・ジョーンズのシリーズなどですね。

「安藤昇」という人を知ったのも、映画からでした。この人の特異性は、自分の関わった事件を自分自身が演じてしまうことです。しかも、それを何度も映画化している。
石井輝男監督を知ったのも、私の歳からすると、映画作品が残っていてこそなんですね。
若松孝二監督を知ったのも、映画から。もっとも、人物はよく知りませんが。ピンク映画は基本的には見ませんから昔は視界に入って来ませんでした。名画座とソフトのおかげです。
彼らの映画にはソフト化されていないものもまだあるけれど、作品として残っていることが大きい。

ヒッチコック作品も好きですが、デビッド・リーン作品も重厚で良いですね。どちらもイギリス人ですが。
これらの映画は、繰り返し見る類に入ります。

俳優では、若尾文子さんが特に印象に残っています。増村保造監督のものをよく見ましたね。
石原裕次郎さんは 、印象としてはそれ程でもなかったですね。日本にはファンが多いのでしょうけれど。今も特にお年寄りには、絶大な知名度、人気が有りますね。
菅原文太さん。高倉健さんはもちろんですが、梅宮辰夫さん、本当に切りがないですが、私の場合むしろバイプレイヤーの方に目が向きますね。

海外では、多すぎて挙げづらいですが、ジーン・ハックマン。クリント・イーストウッド。サラ・マイルズ。ロバート・ミッチャム。アル・パチーノ。ウォーレン・オーツ…。

今の私は実人生のほうでいっぱいいっぱい。病を抱え、苦しくて、難儀しています。
というわけで、良い映画に当たると、オアシスに来たような感じすらします。

最近では、ウィリアム・フリードキン監督の「恐怖の報酬」。これは良かった。ですけど、これも昔作られた映画で、ディレクターズ・カット版が公開されたということのようです。

難解と言われる映画は 、どちらかと言えば苦手。一度で、少なくとも筋書きが入ってくるような映画のほうが良いですね。でも難解に見えたのは、こちらが未熟だったからかも知れないので、経済的に余裕が出来れば、見る機会があるかも、です。例として挙げると、ゴダール監督のもの。先頃、自殺されてしまったようですが。どうされたのでしょうか。
私の好みの時代の映画に関わった人たちは、どうしても鬼籍に入った方が多くなりますね。それも辛いことの一つです。(フリードキン監督、亡くなったようです。合掌)

映画はあくまでも虚構の世界、創作物でありましょう。ですが自分の実人生を建て直すためにも、映画の力を今一度借りたいです。まだ見ぬオアシスを求めております。


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