オウム真理教の残した問題

あれだけの事件を起こしていながら、後継団体が今も存続していて、人々からかなりの反感を買っている。団体拠点のある地域では反対運動が行われている。あたり前のことだろう。

アレフ、ひかりの輪、山田らの集団がそれである。また、教祖の家族の存在も不気味だ。

 

アレフ:

アレフは事件の被害者賠償を怠っている。陰謀論を勧誘の手段に使っている。後継と言っても、今や宗教団体では無くなっているのである。今でも入信者がいるらしいが、その理由が自分には分からない。怖いもの見たさなのか。それによって公安警察に名前を登録され、一生付け回される不都合があるというのに…。もしかすると付け回されたいのか?

ひかりの輪:

こちらは元幹部の上祐史浩さんらが、オウム、アレフで集めたお金を使って立ち上げた団体。反省文をインターネット上にアップし、アレフとの決別を謳ってはいるが、あまり信用されていない。それなりに真摯な内容であり私個人としては信用したいところだが、アレフがオウム真理教だった頃に幹部から直に聞いた話を元に考えてみると、今の彼らの言動・行動は、およそ信用出来かねてしまうというのが本音のところだ。長らく滝本太郎弁護士が上祐さんに対して糾弾していることも、私のそうした感触の後押しになっている。

アレフ問題の告発と対策というサイトを立ち上げて旧団体との決別を打ち出してはいるが、どうも自分たち(ひかりの輪の構成員)に都合の悪いコメント投稿は非公開にしているようである。こうした点を見ても、信用しかねるというわけだ。こうしたサイトの立ち上げも、オウム内の、いわゆる内輪揉めの範疇のものという見方が出来なくはない。

彼ら自身が書いているように、以下のような事例もある(以下引用)。

オウム(現アレフ)には、数十名の行方不明者がいるとされています。その中には、単に教団を脱会した者に限らず、無理な修行による事故・内部殺人などで死亡した者がいると思われます。

 

オウムの起こした事件を風化させてはいけないとつくづく思う。

山田らの集団:

こちらの情報は手薄。石川県金沢市で活動をしているようだが、それ以外はほとんど分からない。

教祖の妻やその子どもたち:

接点がないので分からない。

野田という元幹部によれば、家族、特に妻が裏でアレフという団体を裏で糸を引いているとのこと。話の信憑性はかなり高いと思う。

http://alephmondaitaisaku.blog.fc2.com/?no=195#comment

http://alephnoda.blog85.fc2.com/blog-entry-1837.html

ただ、この野田という元幹部も、オウム、アレフで集めたお金を元手に事業を立ち上げ今に至っている人だ。かつてのアレフ(アーレフ?)で代表を務めていたようだが、そこから弾かれたことを未だに根に持っている節も見られる。

杉浦兄弟も脱会したという話だが、全財産を教団に布施して出家したのなら、今現在の生活をどう構築しているのだろうか。そうそう、名倉という幹部(この人も元正悟師)もいたな、、しかしこの人はメディアにはほとんど取り上げられていない。彼らは、お金の面で言えば上祐さん一派(ひかりの輪)や野田元幹部と大同小異ではないかと思う。信仰の面で言えば、脱会を表したとされてはいるが、彼らの中にある「目的のためには手段を選ばず」の考え方は根強いだろうから、実に怪しいものである。問題はまさにそこにある。従って観察処分の類などは当然の措置だと私は思う。

事件が明らかになって、当時の在家信者(信徒)たちの多くは脱会したようだが、お金を失って路頭に迷った人も多かろうと推測する。「極限までの布施」がこの教団では推奨されていたからである。数々の凶悪事件の前に、信者らは旧教団に対して裁判すら起こせない状況があった、そして今もある。まさに泣き寝入りの構図だ。本来なら、旧団体幹部らが信者(信徒)に対して謝罪し償わなければなければならない案件であると私は思う。

結局のところ、元幹部らは信者(信徒)を騙し続けてきたわけです。「幹部」だった者としての責任は取らねばなりません。そうした責任から逃れるために脱会した幹部らは数多いと自分などは思いますね。彼らのことを信仰心を失ったから辞めただとか言う人もあるが、そうした類とは違うと私は思っています。

さて、幹部ら、元幹部らのことを「聖者」と見る向きもあるけれど、どうなのだろうか?

確かにアンダーグラウンドサマディや空中浮揚は聖者の証なのかも知れない。オウムには何人かの達成者がいる。インドにおいてヨグマタ師(相川圭子さん)は、何度もそれを達成されている。空中浮揚ならば、日本では成瀬雅春師ということになるだろうか(私は実際に見たわけではなく、その写真を閲覧したのみ。坐法を組んだままで、1メートルを超える浮揚を達成したとされている)。

こうした点は、起こした事件とは分けて考えていかなければいけないだろう。

2025年3月は、忌まわしいあの事件から30年目の節目の年。おそらくテレビが特番を組むでしょうが、不謹慎な番組だけは辞めて欲しいと思う。

 

しかし、皆さんに置かれましては、くれぐれも間違った宗教にだけは入らないでください。お願いします。

追記:

参考になるサイト

オウム真理教問題デジタルアーカイブ(公安調査庁)

ただ気になるのは、ここには女性幹部の名前が出ていない点だ。


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