ISKCON(クリシュナ意識国際協会)について

バガヴァッド・ギーターを基本経典としている宗教団体。通称ハレ・クリシュナ。創設者であるプラブパーダ師による独自の解釈本を用いている(出版物はここの寺院から手に入れることが出来る、たまに古本屋でも見かける)。ビートルズの元メンバー、故ジョージ・ハリスンが信者だったということで知られているかもしれない。ジェファーソン・エアプレイン(スターシップ)のグレイス・スリックも関係しているようである。

ここの信者たちは、 ”バクティ・ヨーガ” というものを実践している。ヒンドゥー教系の団体ということで間違いは無いであろう。菜食主義(たまご、肉、酒が禁止で、コーヒー、紅茶もいけないらしい)で知られているだろうが、細菌類は食べても良いらしい…(ヨーグルトが提供されたこと有り)。草花も大丈夫みたいです。

バクティ・ヨーガをAIに説明させたところ、以下のようになっていた。

バクティ・ヨーガとは、ヒンドゥー教において、神への絶対的な信仰に基づいて行われるヨガです。サンスクリット語で「愛のヨーガ」「献身のヨガ」とも呼ばれ、神との一体感や内なる神性とつながることを目的としています。

バクティ・ヨーガでは、マントラを唱えたり、チャンティングや聖歌斉唱、お祈り、歌、踊りを捧げたりして、神への愛を深めていきます。

バクティ・ヨーガの具体的な実践方法としては、次のようなものがあります。マントラを唱える、キールタン(歌うヨーガ)を行う、菜食供物プラサーダム(食べるヨーガ)を行う、 ヴェーダ聖典バガヴァッド・ギーターを学ぶ。
バクティ・ヨーガは、正統な師弟継承によって教えられるもので、誰にでも可能な実践方法ではありません

 

ここの寺院の講座(クラスと呼ばれていた)に通っていたことがある。一年以上は通っただろうか。ただ、その時の講師は寺院を離れてしまったようだが(宗教名ダモダラさん)。

講座は、仏教が提示する概念と同じ概念を説くので自分にとっては親近感があった。なるほど解脱(げだつ)を説いている箇所もある。仏教を学んで来た方なら親しみを持てるはずだ。考えてみれば、これは当たり前だ。仏陀釈迦牟尼(釈尊、ゴータマ・シッダールタ)は、インドのヒンドゥー社会の中から登場したのだから。

宗教の経典にはよく有ることだが、にわかには信じがたい話も度々出てくる。おそらく熱心な信者は信じているのだろうが、私のように少し距離をおいてこのお寺と接するのも良し、とされている。世界を物質界と精神界とに分けている。講座で聴いたところによれば、精神界の美女、美男子は ”目が潰れるほどに” 美しいのだそうである。

ここの教え全般について言えることだが、上意下達(いわゆるトップダウン)を良しとするので、この点は人によっては違和感を持つことであろう。だが、多くの信者にまみえても確かなことは得られないはずだ。確かなことを知りたいと思うのなら、やはりこの団体の指導者クラスの方の言(げん)を頼ったほうが良いと思う。

今の社会通念から言えば、ここの男尊女卑的な傾向も挙げておかねばいけないだろうか。その根拠は、ヴェーダ経典にあると言われている。

私とこの団体との接点であるが、きっかけは、自分の体調不良を解決することだった。当時、東京中野区東中野の寺院にいらしたカヴィチャンドラ・スワミ(スワミというのは尊称、指導者)に相談したのであった。ホームレスへの食事提供の奉仕活動、寺院内の行事(護摩行、ここではホーマと呼ぶ。ホーマという言葉は、仏教の護摩の語源)、寺院やスワミへの奉仕、いろんなことが自分の勉強にもなったが、肝心の体調不良はこのお寺では治りはしなかった…。

以前は無料だったお祭りも、今はお金を取るようになっている。

「すべて無料」、かつてはこれが売り文句だった。2000年頃の寺院は閑散としていて、行けばご飯(ここではプラサーダムという。神に捧げた供物のお下がり)をいただけたのだが。

寺院を訪問する際には、供物を持ってくるように言われたこともあるのでそこは注意。

 

 

東京では、江戸川区の船堀に寺院がある(移転した)。日本人の信者(ここでは献身者という)もいるので言葉の面では安心かと思います。
ただ、寺院には各国からいろんな信者が来ているので注意してください、と言いますか、注意すべきでしょう。そうした注意点もあるので、ここを第一印象で批判しないように。話をするなら、グル(マハラージという)であるカヴィチャンドラ・スワミが ベスト だと思います。ヴェーダに関する知識が豊富な方です。

https://www.iskconjapan.com/

年中、神々のお祭りをやっているという印象がある。それからすると多神教のようだが、クリシュナ神一筋の信仰を良しとしているので、一神教の信者に受けが良いようだ。それ故、キリスト教徒、ユダヤ教徒、浄土真宗など、一神教に近い宗教をやっていた、やっている人が多いように思う。寺院はインド系の人が半分くらいを占めていた。

日本担当のグル(指導者)は、先に書いたカヴィチャンドラ・スワミという方。アメリカ人(本名ジェームズ・アルム、ミネソタ州出身)である。入門する際のグルとして、多数の日本人信者(献身者)を作り、今も作っている。アジア各国に弟子が存在しているという。70過ぎだと思う。既婚者だが、別居しているという。弟子の信者によれば、娘がいるそうである。

寺院内で開催された祭り(日曜祭、サンデーフィーストと呼んでいた)には、何回か参加したことがある。ここの信者(寺院では献身者と呼んでいる)から寺院内のことは公にされたくないと言われたことがあるので注意したい。マハラージからはそんなことは一切言われてはいないのだが、このことでここがオープンでない印象を持つに至った次第。献身者側からすれば批判されたくなかったのであろう。だが今はYouTubeなどを通じて各国で開かれている祭りの模様が公開されている。そんなことも大丈夫になったのであろうか。

 


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